赤ちゃんの向き癖について

『一月往ぬる二月逃げる三月去る』という言葉がありますが、これは年始である1月から年度末の3月まではとても忙しく、あっという間に過ぎてしまうことを月の頭文字に掛けて表したものです。
「いつの間にか3月に入っていた」と焦る私に改めて時間の大切さを感じさせてくれました。
一日一日を大切に過ごしていきたいと思います。

 

さて、今回は赤ちゃんの向き癖についてお話したいと思います。
赤ちゃんが寝ている時に、頭がいつも同じ方向を向いている状態のことを『向き癖』と言います。
赤ちゃんの頭は出産の時に産道を通りやすくするためにとても柔らかく出来ています。
そのため、長時間同じ体勢で寝るとすぐに頭の形に歪みが生じてしまいます。
一度頭の形が歪んでしまうと、向き癖はますます強くなります。
歪みの程度が強くなると、首が座りにくい、股関節の開きが悪くなる、などの症状を引き起こす可能性があります。
これらのことから、向き癖が付く前からの対策が必要になってきます。

 

では向き癖をつけない(改善する)ためにはどうしたら良いのでしょう。
寝かせ方、抱っこの仕方を工夫することで、向き癖の予防(改善)に繋がります。
例えば寝かせる時はドーナツ枕を利用したり、丸めたタオルや枕を赤ちゃんの頭から背中にかけて置き、一定の方向を向かないように調整します。
また、抱っこをする時は左右交互に抱っこをする腕を変えたり、縦抱きをしてみたりと工夫をしてみるといいです。

 

これから赤ちゃんを迎える方、すでに赤ちゃんとの生活がスタートしている方。
時々赤ちゃんの頭を上から覗いてみましょう。
ご心配なことがありましたら、お気軽にご相談下さい。