ドライテクニック

新しい年を迎えてから、あっという間にひと月が過ぎたように思います。
皆さまいかがお過ごしですか。

 

昨年もたくさんの赤ちゃんが、白子ウィメンズホスピタルで誕生しました。
命の誕生の場面に立ち会わせていただく事は、何度経験しても感動します。
幸せな場所で仕事している事を誇りに思います。

 

さて今回は、ドライテクニックについてお話ししていきます。
皆さまドライテクニックという言葉をご存知ですか。
ドライテクニックとは、赤ちゃんがが生まれた後、血液などで汚れている部分のみ拭き取り、”胎脂”を残しておく保清方法です。

 

DSCF2756_1

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

”胎脂”とは、赤ちゃんが生まれた時に体についている白い脂です。
特に脇や足の付根の胎脂は、数日残っています。
この胎脂は、天然の保湿クリームとも言われており、抗菌作用があり、赤ちゃんを感染から守る働きがあります。
また、体温を保持する働きもあります。

 

以前は、生まれた直後から沐浴を行うことがほとんどの産科施設で主流でしたが、数年前から当院ではドライテクニックを取り入れています。
そのため、出生後はあえて沐浴を行わず、シャンプーをするのみです。
初めて沐浴をするのは、生後4日目以降となります。

 

授乳指導の時に保湿剤の塗り方を説明していますので、全身観察の際に胎脂が残っていたら、無理に拭き取らなくても問題ありません。
胎脂にこんな役割があるなんて、驚きではないでしょうか。

 

何か気になることがございましたら、遠慮せずスタッフにお尋ね下さいね。