誕生日の決定について

皆さま、こんにちは。
秋ですね。
だんだん肌寒い日も多くなってくることと思います。
体調に気をつけて楽しい毎日をお過ごしくださいね。

 

10月は私の誕生月です。
歳を重ねる、というと響きは素敵ですが、実際のところはいろいろな場面で「老い」を感じてしまうこの頃です。
ただ、今の所それほど体の不調はなく、元気に過ごせることに感謝しています。
これからも、気持ちだけは若さを維持して、健康管理に十分注意していきたいと思います。

 

さて、出産を控え楽しみとドキドキの毎日、無事に出産を終えて育児に忙しい日々を過ごしたりと、時間の感じ方や使い方は人それぞれだと思います。
私も子育ての時は1日が24時間以上欲しいと願ったりしたものです。
それでも時は過ぎ、自分の子育ての時期が終わろうとした頃、私のもとに弟夫婦が双子を授かったというニュースが飛び込んできたのを思い出します。
愛おしい子育ての、あの時間が、弟夫婦に訪れるのだなと思いました。

 

その双子の予定日は2月でした。
双子のため、予定日よりは早く1月には生まれるだろう、と予測をしていました。
院長は、帝王切開を考えていたので、緊急事態がない限り『予定された帝王切開の日』が誕生日となります。
順調に妊娠生活が過ぎ、お正月も自宅でゆったり過ごせたのはありがたかったと思います。

 

双子は切迫早産になりやすく、リスクも高いため管理入院が必要となります。
そのため個人差はありますが、予定日よりも早くから入院をされる妊婦さんがほとんどです。
義妹は、双子の妊娠ではありましたが、かなり落ち着いていたので帝王切開予定日前の入院も2週間ほどですみました。
このように、切迫早産やリスクある方の入院は、個人差がとても大きくなります。
どれだけ安静にしていても、お腹が張って自宅での内服治療だけでは難しいこともあります。
そのような場合は入院となります。
また、反対にずっと働いて動いていても生まれる兆しがなく予定日を超えても出産されない妊婦さんもみえます。

 

つまり、いくら予定帝王切開や計画分娩で予定をしていても、赤ちゃんの誕生日は確実には決められない、ということです。
そのため私達看護スタッフは、いつもお母さんとお腹の赤ちゃんが安全に安心して産まれてきてもらえるように、しっかりと観察をして看護に取り組み、赤ちゃんの誕生に関わらせていただいています。

 

1月に予定帝王切開日通りに誕生した双子は今では9歳になりました。
9年も経ったのにあの誕生の時を、今でも鮮明に覚えています。
皆さんもご自身の誕生日からの日々や、ご家族の誕生日のエピソード等を思い出し、秋の夜長を楽しんでみてはいかがでしょうか。
生まれてきたこと、自分やご家族の存在に感謝の言葉が思い浮かぶのではないでしょうか。
自分にもご家族にも感謝の思いを伝えられたら素敵だな、と思います。

 

皆さまの赤ちゃんが素敵なお誕生日を迎えられるよう、少しでもお役に立てられるようがんばります。
お会いできる日を楽しみにしています。