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2025年9月16日
こんにちは。9月に入っていますが、まだ暑い日が続いていますね。
いかがお過ごしでしょうか。
今回は妊娠期に起こるマイナートラブルの中でもよく起こる浮腫(むくみ)についてお話させていただきます。
妊娠中はさまざまな体の変化により非妊娠時よりも浮腫が起きやすくなっています。
その原因は主に3つが考えられています。
1.妊娠による血液量の増加
妊娠すると体内の循環血液量が増加します。非妊娠時に比べ、体内の水分量がふえるため浮腫が起きやすくなります。
2.ホルモン変化による水分貯留量の増加
妊娠によるホルモンバランスの変化で毛細血管は普段よりも多くの水分や栄養素、その他の物質を外に漏らしやすい状態になります。
ナトリウムという成分も体内に再吸収される量が増えてしまい、血液中の血漿蛋白濃度の低下なども原因で体内の水分貯留が非妊娠時よりも増えてしまいます。
3.子宮の増大などによる血管の圧迫
妊娠による子宮の増大と赤ちゃんの成長により脚の付け根にある腸骨静脈が圧迫されてしまいます。
その状態が続くと静脈の血液が心臓に戻れず、下肢に溜まってしまい浮腫が起きやすくなります。
浮腫の状態が続くと体重コントロールが難しくなり、それに伴いさまざまなトラブルを引き起こしてしまう可能性があります。
また、浮腫は妊娠高血圧症候群を早期に発見して治療するための重要な手がかりにもなります。
そのために妊娠中の浮腫を予防するために日常生活を意識して過ごすことが大切です。
1.同じ姿勢を長時間取らない
座りっぱなしや立ちっぱなしなど、長時間の同じ姿勢は、全身の血流の循環を悪くしてしまいます。
仕事などでどうしても同じ姿勢を保たないといけない場合は自分で意識して体勢を変える、休憩をこまめにとるなどしていきましょう。
2.着圧ストッキングを着用する
ほどよく足に圧をかけることで血流の循環をよくして、浮腫の対処に効果が期待できます。
3.食事に注意する
塩分を取りすぎると体はむくみやすくなります。
妊娠中はナトリウムを再吸収しやすくなるため、より浮腫が起きやすい状態です。
これまで以上に塩分摂取量には注意しましょう。
4.しっかり休息をとる
心身の疲労がたまってしまうことで不調を起こしやすくなるため、ストレスはなるべくため込まずしっかり休息を取りましょう。
ご心配なことがございましたらいつでも気軽にスタッフへお声掛けください。