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2025年2月1日

母子健康手帳について

立春を迎え、暖かな日々が待ち遠しいこの頃ですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。

立春とは、暦の上で春が始まる日、だそうです。

節分の翌日で、今年の立春は2月3日。

そろそろ梅の花も咲きだし、春を実感できる頃でしょうか。


さて、今回は「母子健康手帳」(通称: 母子手帳)についてお話したいと思います。

妊娠がわかってから、医療機関で「妊娠届出書」を書いてもらい自治体に提出すると、交付される「母子健康手帳」。

母子健康手帳は、妊娠や出産の経過から、小学校入学前までの子どもの健康状態、発育、発達、予防接種などを記録する手帳です。

この母子健康手帳、日本で生まれたということを耳にしたことはありますか。

母子手帳のルーツは、戦時中の1942年に公布された「妊産婦手帳」です。

妊婦さんに優先的に米や砂糖などが配給されるように、妊産婦の健康管理を目的としたものでした。

1942-1945年には「乳幼児体力手帳」が配布され、子どもの健康記録が管理されます。

戦後1948年に、この二つの手帳が統合されて、母子の健康記録が一冊でわかるように「母子手帳」となりました。

1966年には現在の「母子健康手帳」に。日本が、世界で母子の死亡が最も少ない国の一つになっていることは、母子手帳の活用と深く関わっていると思われます。

日本の母子健康手帳はアジアやアフリカなどの発展途上国で注目され、今では世界約50か国で導入されています。

日本の母子手帳のただの翻訳ではなく、その国の事情や風習に合うようにアレンジされて普及しているそうです。

皆さんは、初めて母子手帳を手にした時のことを覚えていらっしゃいますか。

嬉しい気持ちと自分が母親になるのだという自覚が出たでしょうか。

母子手帳は妊娠中の妊婦さん自身の気持ちをつづったり、生まれてからはお子さんの成長の記録や、お母さんの育児の心配や感想を記入する欄もあります。

育児が大変になった時などに見返してみると少しは気持ちが楽になるかもしれません。

私は自分自身の母子手帳を見返し、母親がどういう妊娠・出産経過だったのかを知ることができました。

また、自分の子どもの母子手帳を見返して、妊娠・出産の経過、子どもの成長・発達や自分自身の当時の気持ちを振り返ることができました。

今は中学生になって反抗期真っ盛りの息子も、「ママ抱っこ」と甘えてた時期もあったのだ、と懐かしみ、早くこの反抗期が過ぎることを願いました。

皆さんお忙しいとは思いますが、ぜひ母子手帳に今のお気持ちを自由に書いてみてはいかがでしょうか。

※鈴鹿市では紙の母子健康手帳を補完するサービスとして、デジタル母子健康手帳「すずっこ子育てアプリ」を1月20日から開始しました。

アプリから「母子健康手帳の交付申請」や「妊娠8か月のアンケート」などが可能です。

詳しくは1月18日のお知らせをご覧ください。

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