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葉酸サプリは飲まない方がいい?デメリットや飲まないとどうなるのか・なぜ必要かを解説

妊娠中に「葉酸サプリを飲まない方がいい」という噂は誤解です。

医師や厚生労働省は、妊娠前〜妊娠初期の葉酸サプリの利用を推奨しています。

妊娠中にサプリメントでの葉酸摂取が勧められているのは、胎児の神経管閉鎖障害のリスク低減に役立つためです。

葉酸サプリは飲まない方がいい?

妊娠中には葉酸サプリが必要ですが、ネット上には「葉酸サプリは危険だから飲まない方がいい」という意見もあります。

サプリに対して否定的な意見があるのは、栄養素の過剰摂取や添加物の摂取が不安視されているためです。

葉酸をサプリを飲まない方がいいと
言われる理由は?
  • 栄養素を過剰摂取するリスクがある
  • 胃痛や発疹が出る人もいる
  • 酸化防止剤などの添加物が含まれている

パッケージ記載の「1日○粒」の目安量を守れば、葉酸サプリを毎日飲んでも、栄養素の過剰摂取は防げます。

また、マタニティ向けの葉酸サプリの中には、添加物をできるだけ排除した商品もありますよ。

栄養素の過剰摂取が不安な方におすすめ
産婦人科医が推奨「ベルタ葉酸サプリ」

べルタ葉酸サプリ

*無添加:香料・着色料・保存料・発色剤・防カビ剤・膨張剤・苦味料・光沢剤・漂白剤・増粘安定剤・甘味料・pH調整剤・調味料強化剤・酸味料

初めて葉酸サプリを飲む方には、産婦人科やクリニックで紹介されている【ベルタ葉酸サプリ】がぴったりです。

ベルタ葉酸サプリは、産婦人科の医師が推奨・監修しているため「信頼できる」とSNSでも話題に。

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※当院では掲載している葉酸サプリを取り扱っていません。商品の詳細はメーカーまでお問い合わせください。

目次

葉酸サプリを飲まない方がいい派は少数!8割以上の女性がサプリを活用

妊娠経験のある女性を対象にしたアンケートでは、8割以上の女性が「葉酸サプリを飲んだ」と回答しています。

葉酸サプリを飲まない方がいい派は少数

アンケートからは、葉酸サプリを飲まない方がいい派は少数であり、多くの女性はサプリメントを活用し葉酸を摂取していることがわかります。

■アンケート調査概要

調査期間2025年3月23日~4月6日
調査対象妊活または妊娠経験のある20〜50代
サンプル数50名
調査機関クラウドワークス
調査内容■選択式アンケート
・年齢、性別
・葉酸サプリの利用経験
・購入したサプリの商品名
・サプリの摂取期間
■記述式アンケート
・葉酸サプリを飲まなかった理由
・飲んだサプリの感想
調査内容の詳細はこちら

葉酸サプリを飲まなかった人にアンケート|飲まない派の理由は「必要なことを知らなかったから」

葉酸サプリを飲まなかった理由

葉酸サプリに関するアンケートでは、少数ですが葉酸サプリを飲んでいないと答えた方もいます。

飲んでいない理由には「必要なことを知らなかったから」「病院で勧められなかったから」などが挙げられました。

葉酸サプリを飲まなかった方にアンケート
サプリを飲まなかった理由は?

その頃は葉酸が必要だということを知らなかったから。 今ほどサプリの種類や宣伝なども多くはなかったように思う。 病院でも特に勧められなかった。 (40代/女性)

葉酸の知識があまりなく、妊娠中にどのような効果があるかをあまり知らなかったから。 今後もし、そのような機会があったら、葉酸のことについて調べ、取り入れると思う。 (20代/女性)

妊活中は、サプリの必要性に気がつきませんでした。 不妊治療でしばらく婦人科に通っていましたが、 そこでも特にサプリについての言及はありませんでした。 むしろ、 食事からちゃんととりなさいと言った方針の先生だったように思います。(50代/女性)

周囲の先輩ママに飲んでいる人がおらず、 飲むことによるデメリットがあるのか、 身体に合わない人もいるのかなどの不安があったため、飲みませんでした。 (30代/女性)

飲まなかった理由は妊娠前妊娠中ともにオーガニックを中心とした食事を心がけていたので、 普段から栄養をちゃんと摂れていたと思うし、 葉酸サプリを継続的に飲むことの金銭的な負担も大きいと感じたから。 (40代/女性)

妊娠前から食事や運動などの健康面には気を付けていて、特に大きな病気などもかかったことはなかった。 葉酸サプリも摂取してよかったが普段の食事から補えていると思ったため。 (30代/女性)

妊娠中に必要な葉酸は、茹でたほうれん草5束分に相当します。

必要量は非常に多いため、「バランスの良い食事を摂っているし大丈夫だろう」と思っていても、葉酸が不足している可能性も。

食事に含まれる葉酸の量を計算するのは大変なので、不足が不安なら、管理栄養士に無料で相談できるサービスを使うのも1つの手です。

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葉酸サプリを飲まなかったら後悔する?SNSには飲んでおけばと悔やむ声が多数

X(旧Twitter)などのSNSには、葉酸サプリを飲まなかったことを後悔する方の声が投稿されています。

障害がわかってから後悔する人がいるのはもちろん、中には検査の前に不安になる方もいるようです。

今更の後悔は、妊娠初期に葉酸サプリまじめに飲んどけよ…て事…。今になってあの時葉酸足りてたんかなって後悔してる
週2.3回くらいしか飲まなかったし。今んとこ異常ないから大丈夫なんだろうけど

引用:X@dk0330k

本日無事(?)に母子ともに退院致しました!ベビは脊椎二分症の疑いがあるとの事で日程調整してエコー予定に
悪阻で吐きながらも頑張って葉酸とってたのにもっとしっかり飲んでおけば良かったとすごく後悔。

引用:X@nekotakoneko

葉酸サプリ飲んでたら妊娠しやすくなるって勘違いしてる人が多くてげんなりする。 飲んでなくても妊娠してる人もいるから飲まない!じゃなくて妊活してるんだったら授かれたときの赤ちゃんのために飲んでおけよって思う。 後悔しても遅いし、そうなったとき辛いのはあなただけじゃないよ〜。

引用:X@hcmmm____

障害は治すことができないからこそ、迷ったら葉酸サプリを飲んでおくのがおすすめです。

サプリを飲まなかった方の中には、神経管閉鎖障害の発症が分かってから、自分を強く責めてしまう女性もいます。

なお、SNSには葉酸サプリを飲まなかったことを後悔する投稿がたくさんありますが、飲んだことを後悔する方はほとんどいませんでした。

葉酸サプリのデメリットは?飲まない方がいい派は摂り過ぎのリスクを懸念

葉酸サプリのデメリットは、栄養素の過剰摂取のリスクがあることです。

ビタミンやミネラルは人間の体に必要不可欠な栄養素ですが、摂り過ぎると悪影響を与えることも。

また、飲まない派の中には、体調悪化や添加物のリスクを心配する方もいます。

葉酸サプリのデメリット
  • 栄養素を過剰摂取するリスクがある
  • 葉酸でダウン症や知的障害は予防不可
  • 胃痛や発疹が出る人もいる
  • 酸化防止剤などの添加物が含まれている

葉酸サプリを過剰摂取すると蕁麻疹や亜鉛の吸収阻害が起こりやすい

サプリメントに含まれる「葉酸」を必要以上に摂取すると、蕁麻疹が出たり、亜鉛の吸収阻害を起こしたりすることがあります。

少なくても多すぎても体に悪影響を与える可能性があるため、葉酸は適切な量を摂取することが大切です。

葉酸サプリを過剰摂取

*1:サプリメントに含まれる葉酸のみ
*2:妊娠初期
*3:20〜29歳女性の上限摂取量/30〜49歳は1,000μg以上で過剰摂取

過剰摂取のリスクがあるのは、1日あたり900μg以上*3の葉酸を摂り続けた場合のみです。

サプリメントの多くは、目安量を飲むと、1日400μg前後の葉酸が摂れるように調整されています。

そのため、サプリメントのパッケージに記載のある「目安量」を守れば、毎日サプリを飲んでも葉酸の過剰摂取になることはありません。

サプリに含まれる脂溶性ビタミンやミネラルの過剰摂取にも注意したい

葉酸サプリの中には、脂溶性ビタミンやミネラル類を含んでいる商品もあります。

脂溶性ビタミンやミネラル類は、葉酸と同様、過剰摂取のリスクに注意が必要な栄養素の1つ。

特に、ビタミンA(レチノイド)は摂り過ぎると胎児の奇形を起こすリスクがあるため、妊娠中は摂取量に配慮が必要です。

過剰摂取に注意したい栄養素

栄養素過剰摂取の
リスク
上限摂取量
ビタミンA *胎児の奇形
急性過敏症
骨折
2,700μg
ビタミンD高カルシウム血症100μg
ビタミンE*血液凝固機能の
低下
650~
700mg
カルシウム高カルシウム血症
鉄の吸収阻害
亜鉛の吸収阻害
2,500mg

*ビタミンA(レチノイド)/ビタミンE(α-トコフェロール)

ビタミンやミネラルも葉酸と同様に、サプリの目安量を守っていれば、過剰摂取になるリスクはありません。

ただし、複数のサプリメントを併用すると、知らぬ間にビタミン・ミネラルを摂り過ぎてしまうことがあります。

過剰摂取のリスクが不安なら、妊娠中に飲むサプリは1つだけに絞るのがおすすめです。

葉酸サプリを飲んでもダウン症や知的障害は予防できない

葉酸サプリには、ダウン症や知的障害を予防する効果は認められていません。

効果が得られるのか不明確であることから、中には「飲む必要がない」と言う方も。

一方で、葉酸の「神経管閉鎖障害の予防効果」には科学的根拠があり、サプリの摂取でリスクが低減することが確認されています。

葉酸サプリの効果

神経管閉鎖障害を発症すると、脳の欠損や脊髄の損傷が起こり、知的障害や死産が引き起こされることがあります。

つまり、神経管閉鎖障害を予防できれば、神経管閉鎖障害に伴う知的障害や死産・流産も防げる確率が高まるのです。

神経管閉鎖障害が原因で起こるリスクのある障害
  • 知的障害
  • 学習障害
  • 発達障害
  • 排泄障害
  • 歩行障害
  • 腎機能障害
  • 下肢の変形による身体障害

体質に合わないサプリを飲むと発疹や胃痛などの症状が出る可能性あり

サプリメントに医薬品のような副作用はありませんが、まれに発疹や胃痛などの症状に悩まされる方がいます。

症状が出る原因は、特定の栄養素や添加物へのアレルギー反応・栄養素による胃への刺激などさまざまです。

葉酸サプリのデメリット

サプリメントを飲んだあとに発疹や皮膚のかゆみ、吐き気などが現れる場合、アレルギー反応を起こしている可能性があります。

アレルギー反応と思われる症状(発疹・皮膚や口内のかゆみ・腹痛・下痢・鼻水や咳)に気づいたら、すぐに内科を受診しましょう。

なお、栄養素による刺激が原因で胃痛が起きている場合、サプリメントを飲むタイミングを食後に変えることで、胃痛が起こりにくくなります。

葉酸サプリに含まれる「香料や保存料などの添加物が気になる」との声あり

葉酸サプリには添加物が含まれているため、「飲まない方がいい」と言われることがあります。

添加物は品質の維持に欠かせないので、全く添加物が入っていないサプリは存在しません。

しかし、日本国内で使用が許可されている添加物は一定の安全性が確認されており、胎児に悪影響を与える可能性は限りなく低いとされます。

葉酸サプリの添加物

葉酸サプリの中には、添加物を可能な限り排除した「無添加」の商品もあります。

危険性はほとんどないとわかっていても不安な方は、添加物の少ない無添加のサプリメントを選びましょう。

添加物の少ないサプリメント

商品名不使用の添加物
ベルタ
葉酸サプリ
香料・着色料・保存料・漂白剤・防かび剤・香料発色剤・膨張剤・苦味料・光沢剤・酸味料・増粘安定剤・甘味料・Ph調整剤・調味料強化剤
mitas
mamaru
香料・着色料・保存料・酸味料・甘味料・増粘安定剤
アロベビー香料・保存料・漂白剤・苦味料・防カビ剤・発色剤・着色料・光沢剤・膨張剤
マカナ香料・着色料・保存料・酸味料・甘味料・増粘安定剤・防カビ剤・膨張剤・苦味料・pH調整剤・発色剤

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アレルギー体質や服薬中の人は自己判断で葉酸サプリを飲まない方がいい

アレルギー体質や服薬中の人が葉酸サプリを利用する場合は、サプリを飲んでも問題がないか、医師に確認しましょう。

確認が必要なのは、サプリにアレルギー物質や薬と相性の悪い成分が入っていることがあるためです。

サプリに入っていることがある
アレルギー物質の例

小麦・卵・乳・オレンジ・キウイフルーツ・さば・大豆・バナナ・もも・りんご・ゼラチンなど

サプリとの飲み合わせに注意が必要な薬の例

血液凝固防止薬・角化症治療剤・抗悪性腫瘍薬・パーキンソン病治療薬・利尿薬・卵胞ホルモン薬・強心薬・活性型ビタミンD3製剤・血液凝固防止薬・抗てんかん薬など

一部の薬は、サプリに入っている栄養素と相性が悪く、一緒に飲むと副作用が強く出てしまうことがあります。

副作用による体調不良を避けるためにも、薬を飲んでいる女性は特に、自己判断で葉酸サプリを飲まない方がいいでしょう。

妊娠初期に葉酸サプリを飲まなかったら障害が残る?飲まないとどうなるかを解説

妊娠初期に葉酸サプリを飲まなかったら

妊娠初期までの期間に葉酸が不足すると、胎児の「神経管閉鎖障害(しんけいかんへいさしょうがい)」のリスクが上がります。

神経管閉鎖障害は、脳の一部が欠損したり、背骨から脊髄が飛び出して損傷してしまったりする障害です。

脳や脊髄は人間とって重要な器官であり、損傷すると生命を維持できなかったり、知的障害や排泄障害などが起こったりすることもあります。

神経管閉鎖障害の詳細

特徴神経管の形成不全により
脳の欠損や脊髄の損傷が起こる障害
発症時期妊娠初期
確認時期妊娠11週以降
発症数世界で毎年10万人

日本人は葉酸の摂取量が不足しているうえ、葉酸を体内で利用しにくい体質の方が多いと言われています。

摂取した葉酸の25〜81%しか利用できていないためか、アメリカやカナダなどの他国よりも、日本人の神経管閉鎖障害の発症率*は高めです。

神経管閉鎖障害とは?脳や脊髄がうまく形成されない障害

神経管閉鎖障害とは、胎児の「神経管」がうまく形成されない障害です。

神経管は、脳や脊髄などのもとになる器官のこと。

形成不全が起こると、脊髄や脳が骨の外に出てしまったり、脳の一部が欠損してしまったりします。

神経管閉鎖障害とは

神経管閉鎖障害で脊髄の損傷や脳の欠損が起こると、知的障害・排泄障害・学習障害などが引き起こされるケースもあります。

神経管閉鎖障害の発症数は世界で毎年10万人程度

神経管閉鎖障害の発症率は、世界で毎年10万人*程度です。

神経管閉鎖障害の発症率

また、国内の神経管閉鎖障害の発症率は、10,000分娩あたり約7〜8件*。

日本では、年間700人程度の胎児が神経管閉鎖障害を発症していると推測されています。

*参考:地方独立行政法人大阪府立病院機構/日本周産期・新生児医学会雑誌

妊娠1か月前〜妊娠3か月までの葉酸サプリ摂取で40〜86%以上リスク減

神経管閉鎖障害の原因は複数あると考えられており、その中の1つに妊娠初期の葉酸不足が挙げられます。

海外で行われた研究では、十分な量の葉酸を摂取すると神経管閉鎖障害のリスクが40~86%以上低減すると報告されました。

■葉酸サプリと神経管閉鎖障害に関する研究の結果

研究結果
アメリカの研究40%リスク減
アメリカの研究86%リスク減
キューバの研究完全に予防
ハンガリーの研究完全に予防

参考:神経管閉鎖障害の発症リスク低減のための妊娠可能な年齢の女性等に対する葉酸の摂取に係る適切な情報提供の推進について(厚生労働省)

研究のデータからは、胎児の神経管が形成される妊娠初期に葉酸を摂ることの重要性が確認できます。

なお、神経管閉鎖障害は、一般的に妊娠11~12週以降のエコー検査で発覚します。

障害が確認されてから葉酸サプリを飲んでも、神経管閉鎖障害は治せません。

治療法が確立されていない障害だからこそ、葉酸を積極的に摂取して予防することが大切です。

妊娠中に必要な葉酸量はどのくらい?食べ物からだけの摂取では不足しやすい

妊娠中に必要な葉酸量はどのくらい?

妊娠前〜妊娠初期にかけては、茹でたほうれん草5束分に相当する葉酸が必要です。

また、妊娠中期〜出産までの期間は、通常時の2倍量に相当する、1日480μgの葉酸を摂取することが推奨されています。

妊娠前〜妊娠中にかけては必要な葉酸の量が多いため、食べ物のみで十分な量を摂取するのが難しいのです。

時期成人女性の摂取推奨量妊娠中の付加量
妊娠前〜妊娠初期240μg+400μg
妊娠中期+240μg
妊娠後期+240μg

なお、令和5年度の国民健康・栄養調査では、成人女性の葉酸の平均摂取量が219〜220μgと報告されています。

妊娠中に必要な葉酸の量は480μg以上であり、現状は多くの女性が妊娠中に必要な葉酸の半分も摂取できていません。

妊娠中は食事でも葉酸をしっかり摂りつつ、サプリメントで足りない分の葉酸を補うのが理想です。

妊娠中に飲まない方がいい葉酸サプリの特徴は?栄養素の量や品質に注目しよう

妊娠中に飲まない方がいいのは、ビタミンAが多量に含まれているサプリや、品質・安全性に不安がある葉酸サプリです。

少しでも不安や不信感がある葉酸サプリは、避けるのがベター。

お腹の赤ちゃんに何かあってからでは遅いからこそ、信頼できるサプリを選びましょう。

信頼できる葉酸サプリの特徴
  • GMP製品マークを取得している
  • 安心安全マークを取得している
  • 栄養素の量が表示されている
  • 栄養素の過剰摂取に配慮されている
妊娠中に飲まない方がいい葉酸サプリの特徴
  • ビタミンAの含有量が多いサプリ
  • 品質や安全性に不安のあるサプリ
    • 品質に関する情報量が少ない
    • 原材料の最終加工国を表示していない
  • 海外旅行のお土産や個人輸入したサプリ

葉酸サプリの品質は「GMP製品マーク」「安心安全マーク」で確認

葉酸サプリの品質は、「GMP製品マーク」「安心安全マーク」で確認できます。

GMP製品マークは、GMP認定を受けた工場で生産されている商品に付けられるマークです。

安心安全マークは、NPO法人日本サプリメント評議会が定める評価基準をクリアした商品にのみ与えられます。

葉酸サプリの品質は「GMP製品マーク」「安心安全マーク」で確認

GMP製品マークと安心安全マークの取得には、第三者機関による評価・審査が必要です。

客観的な視点で品質を評価・審査されたサプリメントなら、品質に不安がある方も飲みやすいでしょう。

ビタミンやミネラルの配合量が記載されているサプリがおすすめ

葉酸サプリを選ぶときは、ビタミンやミネラルの配合量が記載されているのかを確認しましょう。

サプリメントには、入っている栄養素を表示する義務がありません。*

しかし義務がないからこそ、不安なくサプリを飲めるよう、栄養素の量を表示しているメーカーは信頼できると言えます。

*特定保健用食品・機能性表示食品・栄養機能食品を除く

ビタミンAやポリフェノールの含有量が多いサプリメントに注意

ビタミンAは、摂り過ぎると胎児の奇形が起こるリスクがあるため、含有量が多いサプリメントは避けましょう。

また、妊娠後期に多量のポリフェノールを摂取すると、胎児の動脈管(太い血管)が閉鎖し、心不全を起こすリスクがあると報告されています。*1

栄養素ビタミンAポリフェノール
過剰摂取の
リスク
胎児の奇形胎児の動脈管の閉鎖
上限量2,700μg規定なし
推奨量650〜700μg規定なし
無配合の商品
マタニティ向け
mamaru
アロベビー
ベルタ
mamaru
アロベビー
無配合の商品
妊活向け
mitas
マカナ
mitas
マカナ

*1 参考:「健康食品」の安全性・有効性情報/ポリフェノール含有飲料による動脈管早期閉鎖が疑われた1例

▲ベルタ葉酸サプリの詳細を見る

体質に合うか不安なら返金保証のあるサプリメントを選択

返金保証のある葉酸サプリメントなら、体質に合うか不安な方でも気軽に試せます。

返金保証のあるサプリメント
  • ベルタ葉酸サプリ
  • mitas(ミタス)
  • mamaru(ママル)
  • ママニック

返金が受けられる条件は、商品によって異なるため、購入前に確認しましょう。

たとえば、ベルタ葉酸サプリは初回利用でかつ定期購入の方が返金保証の対象です。

▲ベルタ葉酸サプリの詳細を見る

【知恵袋】葉酸サプリは飲まない方がいい?必要性や危険性に関するよくある疑問

葉酸サプリの長期摂取やビタミン剤の長期服用にデメリットはある?

目安量を守って摂取していれば、葉酸サプリを長く飲み続けても、体に悪影響を与える可能性は非常に低いです。

一方で、ビタミン剤など「医薬品」に該当する商品は、長期服用により肝臓に負担をかけるリスクがあります。

肝臓に負担がかかると肝機能が低下することもあるため、医薬品を長期服用する場合は、定期的に健康診断や医師の診察を受けることが大切です。

妊娠後期に葉酸をやめたらどうなる?

妊娠後期に葉酸サプリの摂取を中止しても、胎児に悪影響はないと考えられています。

葉酸サプリが必要な時期は、妊娠前〜妊娠3か月の期間です。

食事からしっかりと葉酸を摂取できているのなら、妊娠後期にはサプリを中止しても問題ありませんよ。

つわりで葉酸サプリが飲めないときはどうする?

つわりで葉酸サプリが飲めないときは、無理せずサプリメントの摂取をお休みしましょう。

葉酸はいちごやさくらんぼなどのフルーツ、ほうれん草やブロッコリーなどの野菜にも含まれます。

水分の多い野菜や果物はつわりの期間でも食べやすいため、積極的に摂ると良いでしょう。

葉酸サプリは何か月まで飲めばいい?

葉酸サプリの摂取が国に推奨されているのは、妊娠3か月までです。

ただし、妊娠4か月以降も通常の倍以上の葉酸を摂取する必要があります。

毎日多量の葉酸を食事のみで摂るのは難しいため、必要に応じてサプリメントを使用すると良いでしょう。

ドラッグストアの葉酸サプリはおすすめ?

通販の利用に抵抗がある方や、安いサプリを探している方に、ドラッグストアの葉酸サプリはおすすめです。

市販で人気の葉酸サプリには、DHCの持続型葉酸やネイチャーメイドのサプリメントなどが挙げられます。

ドラッグストアで買える葉酸サプリ

名称価格
ディアナチュラスタイル 葉酸623円/60日分
DHC 持続型葉酸388円/30日分
小林製薬 葉酸 鉄 カルシウム1,026円/30日分
UHA味覚糖 鉄&葉酸345円/10日分
ネイチャーメイド 葉酸850円/75日分

葉酸400ugはどのくらいの量?

サプリメントに含まれる葉酸400μgは、茹でたほうれん草4束分に相当します。

サプリの葉酸400μgはどのくらい?
  • 茹でたほうれん草約4束
  • 茹でたブロッコリー約45房
  • いちご2パック強

*サプリに含まれるモノグルタミン酸型葉酸400μg=食事性葉酸800μgで計算

葉酸サプリを飲んでいたのにダウン症になる原因は?

葉酸とダウン症の関係ははっきりとわかっておらず、現時点では、葉酸サプリを摂取してもダウン症が防げるとは言えません。

ダウン症は、染色体異常が原因で起こる生まれつきの障害です。

染色体異常は受精時に起こるとされており、有効と言える予防方法は存在しません。

妊娠中に飲んではいけないサプリとは?

妊娠中に飲んではいけないのは、海外で買ったサプリや、海外旅行のお土産でもらったサプリです。

海外で入手したサプリには、日本で使用許可のない危険な添加物や医薬品成分が入っていることがあります。

危険な添加物や医薬品成分は胎児に悪影響を与えるリスクもあるため、海外で入手したサプリの使用は控えましょう。

葉酸以外で妊娠中にサプリメントで摂りたい栄養素は?

妊娠中にサプリメントで摂りたい栄養素は、葉酸のほか、ビタミンB6・ビタミンD・鉄・カルシウムなどが挙げられます。

妊娠中に不足しやすい栄養素

栄養素平均摂取量推奨量上限値
ビタミンB60.98mg1.40mg45mg
ビタミンD4.3〜
4.8μg
9.0μg100μg
10.0〜
10.5mg
12.5〜
25.5mg
カルシウム386〜
399mg
650mg2,500mg

※国民健康・栄養調査結果より

なお、一部の栄養素は摂り過ぎると体に悪影響を与える可能性があることから、「上限値」が設定されています。

上限値を超えなければ、推奨量を超えた量の栄養素を摂取しても、人体に悪影響はないと考えられています。

不足も摂り過ぎも体には良くないため、栄養素は推奨量〜上限値の間の量を摂取しましょう。

葉酸サプリを飲まない方がいいは誤解!医師や厚労省も妊娠中の摂取をおすすめしている

妊娠中に「葉酸サプリを飲まない方がいい」という噂は誤解です。

医師や厚生労働省は、妊娠前〜妊娠初期の葉酸サプリの利用を推奨しています。

妊娠中にサプリメントでの葉酸摂取が勧められているのは、胎児の神経管閉鎖障害のリスク低減に役立つためです。

この記事のまとめ
  • 妊娠前〜妊娠中は葉酸サプリメントを飲んだ方がいい
  • 妊娠前〜妊娠初期に葉酸をしっかり摂ると神経管閉鎖障害のリスクが低減する
  • 目安量を守って飲めば葉酸の過剰摂取のリスクはない

葉酸サプリを飲まなかった女性の中には、「飲んでおけば良かった」と後悔する方もいます。

サプリメントは、妊娠してから飲み始めても遅くはありません。

後悔しないためにも、迷っているのなら、今日から葉酸サプリの摂取を始めましょう。

目次